「防災講演会」

〜利根川の決壊に備えて〜

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 1月28日(土)取手市福祉交流センターにおいて
「利根川の決壊に備えて〜利根川・小貝川の水害の歴史と防災〜」をテーマに、国土交通省関東地方整備局利根川下流河川事務所所長 中村伸也氏による防災講演会を開催しました。会場は満席(200名)講師の話に熱心に聞き入っていました。
 取手市は、利根川と小貝川の二大河川が流れる、水と緑に恵まれた自然環境にあるが、度重なる河川の氾濫や豪雨による水害に見舞われてきた。明治43年の
大洪水以後は、河川改修事業が進み利根川自体の氾濫は少なくなったが、利根川から小貝川への逆流による小貝川氾濫の水害が目立つようになった。これは利根川下流の川幅が、利根町栄橋地点で半分になっているため、台風、長雨、豪雨の際に流水が悪く増水時には小貝川高須付近まで逆流するためだった。昭和25年8月7日小貝川堤防決壊では、浸水家屋が低地の農村部全般に及んだ。その後逆流が最小限で済むように工事を行ってきた。
 中村氏は、住民の皆様は日頃から防災意識を高め、行政の情報に耳を傾け、隣人との協力関係を作ること、最後に「自分の身を守る自助努力が大事です」と強調していました。
 
                                      文・撮影 村上 節