今年の防災講演会は3年前の常総市における鬼怒川堤防決壊で大きな水害の被災にあわれた中島恵美さんが、当時の生々しい状況をお話してくださいました。
中島さんはつくばみらい市在住ですが、実家のある常総市が大雨で、水害の危険にあると言うことで急遽早朝に駆けつけたそうです。実家は越水した堤防から700mほどのところにあり、どんどん水位が上がり150cmに達しました。激流が家を襲いブロック塀も倒されたそうです。
2階に避難されたのですが食料や生活用品もなく、しばらく不自由な 生活をされたと話されました。
翌日には火事場泥棒やニセ警官、ニセ自衛隊員が横行したという事実も衝撃でした。災害復旧にも大きな労力が必要だったのですが多くのボランティアさんに助けられ、被災して3ヶ月後にご商売を再開できたそうです。
なかなか被災当事者のお話を聞く機会がないので、とても参考になると同時に、悲惨な現状を聞くと災害の恐ろしさを改めて感じました。
(宮脇 貞夫 記)
撮影 鈴木 澄利
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