「障がい者のための防災マニュアル」
できあがる


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◇自らの命を守る防災マニュアル作り
平成20年度から恒例となった「市長との福祉懇談会」、毎年「要援護者の防災マニュアル」作
成の要望を掲げて、なかなか防災マニュアルの作成に至らないまま、平成23年3月11日の東
日本大震災を経験することになりました。このままでは、再び大災害に見舞われた場合、予想
もつかない被害を蒙ることになります。行政に頼ってばかりでは解決にはならない、自分たち
の命を守るためにも、行動を起こそうということで、大震災から3カ月後の平成23年6月にネッ
トワーク独自に「要援護者の防災マニュアル検討委員会」を設置して、防災マニュアル作りに
向けてスタートをきりました。

◇アンケートに始まり関係者の協力を得る
最初に、障害を持った皆様にアンケートをお願いして災害に対する考え、不安、あるいは備え
などを提出してもらいました。市担当部にも委員会に参加していただき、情報交換、資料の提
供など全面的に協力をいただきました。さらに自主防災会、民生委員、消防署などの関係者の
皆様から貴重なご意見を出していただいたこと、また、紙面構成、イラストを担当された方の協
力を得て文字通り、ネットワークと行政及び関係者が協働し一体となって生まれた防災マニュ
アルが出来上がりました。完成は、東日本大震災から2年、この3月11日になります。防災マ
ニュアル作成の取り組みを始めて1年10カ月、この間50回に及ぶ委員会など会合を持ちま
した。

◇マニュアルの理解と防災訓練が課題
これからは皆様をはじめ関係者の方々に配布し、内容を理解していただくことと、障害を
持った方々独自の防災訓練と各地域の防災訓練の中に障害者にとっての実のある訓練を広
めていく日頃の努力が必要になってまいります。大震災以降、全国都道府県及び市町村でも、
地域防災計画の見直しと要援護者の防災マニュアル作りの動きはありますが、「障害者のた
めの防災マニュアル」を障害者自身及び支援団体が作成したところは見受けられません。し
かも、行政や関係機関の皆様と協力をしながら取り組んだことは今後の防災の理解と訓練に
おいても成果が期待できるものと確信しております。写真左は、過日「震災から2年」の特集の
ために取材に見えた「常陽リビング様」が撮られた写真です。いよいよ完成近しの充実した
顔、顔、顔。