「第13回 就労講演会」


ホームに戻る



 とりで障害者協働支援ネットワークでは、令和6年7月6日(水)、13時30分から取手市
福祉交流センターで、多田公樹氏を講師にお招きして就労講演会を開催しました。
 講師の多田公樹氏は、現在、NPO法人ほっとピア・ワークス(B型)に勤務、支援員とし
てご活躍されています。内容は、@講演者ご自身の精神疾患発症から現在に至るまでのリ
カバリーストーリー(体験談など)、A障がい者の就労について、Bピアサポートについ
ての3点でした。とても丁寧で誠実感にあふれるものでした。リカバリーストーリーでは、
ストレスをため込んで発 症し、生きているだけで辛い時期(何もできない、したくない、
数度の入退院)、自分を模索していた時期、そして新たな自分見つけだし前に進みだした
時期を経て現在に至っている事でした。
苦労した事として、薬がなかなか合わなかった、上手に眠れなかった、人と比較してしま
う、将来に対する強い不安、調子の波などを挙げておられました。
新たな自分を見つけ出す事ができた要点として、良
い出会い・めぐり合い(先生、支援者、仲間)があったこと、自分の弱さを認め、受け入
れ、自分の傾向を知った上での対処方法など。有効だったのは、カウンセリングでした。
 障がい者の就労については、@就労形態(一般就労、福祉的就労、社会的就労)、A就
労に向けて準備する際のポイント(健康管理、日常生活の管理、対人スキル、社会人とし
てのリテラシー、相談できる人・場所)、B必要なサポート(法律、医療・福祉、職場、
家族、仲間)、について経験談を踏まえて解説して頂きました。家族は安心できる居場所、
(守る、誘導しない)をして欲しい、との事でした。ピアサポート(仲間として支える事)
は、制度的な動き、活動事例、ピアサポートを支援にとなりました。皆様に感謝致します。
                        (藤巻 義明)




                                           撮影 鈴木 澄利