9月7日(土)の猛暑の中、取手市福祉交流センターで「障害者のための防災訓練」が開催されました。
第11回障害者のための防災訓練
今回は例年とは違う準備や内容を試みました。取手市には防災士が71人(市が把握している人数)いらっしゃるそうですが、防災士どおしの連携ができていないとの事で、この訓練をきっかけに交流が深まればと思い、安全安心対策課にお願いして、この訓練の案内を配布してもらいました。そして、最近の災害の被害や特徴、対策の情報をしてもらうために、双葉の水害時に自ら被災に合われて復旧にも尽力された方や消防本部、安全安心を担当する総務部にお話をいただくことにしました。
当日の参加者は77名+手話通訳2名+J:COM2名総勢81名でほぼ満席でになりました。社協事務局長より流れの説明があり、まずネットワークが発行した「障害者のための防災マニュアル」の主旨といつもは寸劇で各障害の救済方法を今回は紙面での説明としました。
次に災害についての講話として、双葉の水害の実態を双葉地域交流センターつなぐの代表中尾正幸さんが壮絶な体験と災害時における地域のあり方などを話してくださいました。次に消防本部が双葉水害と能登の大地震の被災状況や救助隊の行動と災害への備えについて資料を基にわかりやすく説明してくれました。最後に総務部部長が自助の大切さを話していただいて第1部を終了しました。
第2部は屋外に出て不整地での車いす介助の方法を見てもらい、そのままみんなで正面駐車場まで移動しました。まず、心肺蘇生の方法を教えていただいてから、自然災害体験車の体験、はしご車の体験、救助工作車の見学、心肺蘇生の体験に分かれて訓練と見学をしました。
例年と違って講話が多かったのですが、皆さん真剣に耳を傾けていました。まず今回の企画は成功と言ってよいでしょう。訓練は年に一回なので、今後も継続して危機感を持って災害に備えてほしいと思いました。
撮影 石橋 照子 鈴木 澄利 |