12月18日(木) 柏市立酒井根小学校
柏市心身障害者福祉連絡協議会(略称:柏障連)は、柏市視覚障害者協会・柏市聴覚障害者協会・柏市手をつなぐ育成会・柏市肢体不自由児(者)を育てる会・柏市精神障害者家族会よつば会・柏市自閉症協会で構成され、市民公益活動をしている福祉団体です。学校にて、障害理解の授業を10年以上行っておられます。
今回ご縁があって、柏市立酒井根小学校での授業を見学させていただきました。
内容は3時間の授業の中で、3つのテーマで行われました。
1、視覚体験(体育館にて) アイマスク・ガイドヘルプ体験
2、交流 視覚障害者のお話 質問交流タイム コント
3、レク 柏障連紹介と今日のテーマについて ゲーム(フルーツバスケット)
振り返りそれぞれの内容について報告します。
1視覚体験(体育館にて) 体育館では視覚障害者の行動を模擬して体験されました。
2人1組になって、障害当事者モデルはアイマスクをして白状をもって行動します。もう一人は介助者になってモデルの行動を介助します。まず白状を頼りに一人でマットの上を前方の端っこまで歩きます。介助者はモデルに靴を履くのを手伝います。次は傾きのあるビート板上に誘導し傾きなどを教えます。
その後、テーブル上にある缶の飲み物やシャンプーなどを手の感覚による識別体験や パイロンのジグザグコース、点字ブロックコース、壁伝いなど白状を使って歩いてゴールという、かなり長いコースをアイマスクをして体験しました。
子供たちは、とても怖かったという感想が多かったです。 (宮脇 記)
2 交流 視覚障害者のお話 質問交流タイム コント
●視覚障害者のお話●
<25歳で突然見えなくなった方>
朝起きたら目が見えなくなっていた。最初は見えていないということがわからなかった。(夜なんだ)と思っていた。鳥が鳴いていて(朝なんだ)と、目が見えないんだとわかった。近くの姉に電話しようにも昔の黒電話でダイヤルの番号も見えないし、手探りで回しても時間がかかると切れてしまいなかなか電話できなかった。
<緑内障で見えなくなった方>
霧の中にいるみたい。ガイドヘルパーと一緒に外に出掛ける。40歳ころになったら目の検査をしてくださいね。
<3歳半から盲学校で学んだ方>
お母様からのお話 生まれてから脳の手術を6回、曇りガラスを6枚重ねて見るのと同じ視力で白と黒は わかる。耳はとても良い。ものについては触ったり想像したりして理解する。大きいものは(電車や飛行機 )想像できない。太陽という物体はわからないが、娘はあったかいと言う。盲学校時代の先生にガイドしても らって3キロのロードレースに出場している。
●質問交流タイム●
Q目が見えないのになぜ眼鏡をかけているの?
A外を一人で歩いている時に木の枝が出ていたりするので目を保護するためです。
ちなみにキャップ帽をかぶっているのは、頭を守るのもあるけれど、電柱にぶつかったときに直接顔をぶつけないためです。
Q お風呂はどうするの?
A 家のお風呂は問題なく入れる。旅行の時は知っている人と一緒に入る。温泉のシャン
プーは印がない時がある。わからないときは人に聞く。
Q災害が起きたら?
A家にいる。家の中の安全な場所にいるようにする。近所の方と仲良くしているので声
をかけにきてくれた。
●コント●
視覚障害者が初めて行くスーパーの店員さんとのやり取りのコント
店員:ここは階段ですよ⇒上りの階段か下りの階段かを伝える
店員:ここがトイレです⇒洋式か和式か、トイレットペーパーの位置、水を流すのはボタンなのか、レバー なのか、手を洗う場所は、自動なのか手動なのかなど情報を伝える。
子どもたちも真剣に聞いていました。構成もよくできていてすばらしいなと思いましたし、自分自身大変勉強になりました。 (美田
記)
3 レクレーションを通して障害を体験
レクの内容はフルーツバスケットとなっており、はて?どんな授業が行われるのか興味深々で見学。こどもたちは円を作って着席して進行の柏障連のスタッフの指示を待ちます。最初は誕生月ごとにグループ分けをしてレクを進めていきます。次にアイマスクを着けた生徒とそうでない生徒が「フルーツバスケット!」の掛け声に着席するための椅子を目掛け動き出します。ここで、アイマスクをした生徒は戸惑います。その生徒をどう誘導するかがこのレクのポイントなんだと思いました。うまく座れた子、最後まで座れない子を「右!右!右!」「左!左!左!」「もう少し前!」「そこそこ!」と誘導の声かけをします。
なるほどなーと思いました。次に生徒たちにゲームのルールを決めてもらうのですが、これがまたユニークな発想が飛び出します。「全員がアイマスクを着ける」の発想には進行役のスタッフも初めてのことだったそうで、こどもたちの発想は無限大なんだと思いました。
スタッフの方からは「全て正解なんです」との声掛けがあり、肯定しながらこどもたちの想像力を膨らませていく進行はなかなかできないことだと思いました。
ゲームを終えての感想は、「アイマスクは怖かった。」「わかっている場所でも怖かった」「案内されても怖かった」等々。
フルーツバスケットというレクを通して障害を理解する納得の授業でした。
(阿部 記)
|
|